ボーン・ミュージック

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その禁じられた音楽は、
レントゲン写真の中に収まっていた

BONE MUSICとは

『冷戦時代のソビエトで本当にあった出来事。国家から聴く事を強く禁止された音楽があった。音楽を愛してやまない人々は、それをどうしても聴きたかった。 そして何とレントゲン写真に録音してレコードを作る事を発明した。それがボーン・ミュージックの始まりだった』

舞台は、1940年代から60年代の冷戦時代。

現在のロシアに当たるソビエトでは、当時、音楽を含む全てのカルチャーが、国家によって検閲され、コントロールされていた。

そしてアメリカのジャズ、ロックンロールや一部のロシア音楽を聴く事が強く禁止された。

もし見つかれば間違い無く、“刑務所行き”。

今では信じられない環境の中で、それでもリスクを犯してでも、どうしても好きな音楽を聴きたかったアンダーグラウンド・サブカルチャーシーンの音楽ファン達は、なんと病院で不要となったレントゲン写真に、自作のカッティング・マシーンを使って、 音楽を録音し、「ボーン・レコード」を製作した。

こうして国家に抵抗するソ連の音楽文化のアングラ 「ボーン・ミュージック」は誕生した。

本展では、“ただ好きな音楽を聴くため残した物語” を実物のボーン・レコードと合わせて紹介します。

オフィシャルライナーノーツ

ある日突然、警官が君のポケットを探り、スマホの音楽アプリをチェックして「この曲は持ってちゃダメだ!」とスマホ没収、学校や会社にも通報されてクビになる。宅録音源をCDに焼いてる最中に警官隊が突入してきて問答無用で逮捕、そのまま5年間の刑務所生活——そんな状況が2019年の日本で想像できるだろうか。それほどシュールな悪夢が日常だった半世紀前のソビエトで、使用済みのレントゲンフィルムを丸く切り抜き、細い溝を刻んで「禁制音楽」を広めた人間たちがいた。モダンジャズからロックンロールまで、ビバップからビートルズまで、傷ついたからだの影に刻みつけられた、肉体のもっとも深い部分から湧き出す音楽。いちばん自由から遠かった国が、音楽という表現が持ちうる最高のちからを教えてくれる。あらゆる音源があふれるいま、これほどの強度を持つ音楽のかたちを、僕らの時代は持ちうるだろうか。

都築響一(編集者)

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メッセージ

Stephen Coates

スティーヴン・コーツ

Bone Music展キュレーター

今の日本人にとって、音楽はとても大事な存在であるのではないかという気がしています。

そしてこのプロジェクトにある”音楽とイメージ”の組み合わせを好きになって頂き、 ボーンミュージックの中にあるロマンティックなストーリーを理解してもらえればと思っています。

ボーン・ミュージック・プロジェクトは、1950代のソ連での出来事としてだけでは無く、今や広くユニバーサルストーリーとなり、音楽とアナログ盤カルチャーが好きな若者にも鑑賞してもらえればと思っています。

それでは日本の皆さんの反応を楽しみにしています。

ピーター・バラカン

ピーター・バラカン

ブロードキャスター

弾圧的な国家権力に対して一般の庶民はなかなか抵抗できないものですが、西洋の音楽を聞くことが許されなかったソヴィエト時代の音楽ファンは好きな音楽を手に入れる方法を一所懸命考え出しました。どんな音楽でもオン・デマンドで自由に聞けるインターネットを当たり前に思っている我々が忘れがちなことですが、現在も世界の色々なところで音楽を含む様々な情報に接することができない人たちがいます。21世紀型のX-ray recordはどこからどんな形で誕生することでしょう?

藤原ヒロシ

藤原ヒロシ

音楽プロデューサー

初めて知りました。随分前に「白兎の手法」の本を読んだんですが、ロシアってこんな感じなんですね。閉ざされてるからこそのアイデア。面白い。奥深い。

石野卓球

石野卓球

DJ, プロデューサー

マテリアルとしてかっこいい!自分のレントゲンに自分の曲カッティングした限定盤欲しい!ジャケはFaustの手で。

石野卓球

渡辺シュンスケ
(Schroeder-Headz)

ミュージシャン

音楽はパンやミルクの代わりには決してならないけれど、 楽しむことは、生きていく上で大切なことだと教えてくれる。 その奇跡のような美しさを持ったバイナルをこの目で見てみたい。

Licaxxx

Licaxxx

DJ

BONE MUSICについては今回始めて知ったのですが、やはり制限された中での創造が生み出すモノが多々あることを、社会主義配下の時代や国のアートやデザインを見ると毎回教えられます。

私達が暮らす現代にも、道徳の定義や自分の所属する集団のステレオタイプによって制限されている環境というのは誰しもが体験していることだと思います。そこをすり抜けていくアイディアを生み出す、好きなことに対する熱量と面白さの強度をみんなで体感したいです。

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